2015.07.23

チラシは終わったのか?

住宅・不動産関連の販促を中心に、いろんな媒体を扱ってきました。
時代の変化とともに10〜20年前と比べて、取り巻く状況は「激変」と言えます。

激変したメディアのひとつがチラシです。
「新聞折込では、もう反響がとれない」と嘆く人が多いように思います。

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でも本当にそうでしょうか。
私の体感では「役割がちょっと変わっただけ」だと思うのです。

◎新聞の購読率低下、特に若年層(M1/F1)の新聞離れ。

新聞離れは紛れもない事実です。
ただ、購買(契約)数は確かに減りました。でも「見ないから」やめたわけです。
逆に言えば、購読しているひとは「欲しいから」続けているわけですね。
もちろんそれだけではないですが、日刊で2500万部はまだまだ巨大なメディアなのです。

◎スマホの急激な普及。

通勤時間の列車内を思い浮かべてください。
昔は新聞や週刊誌、いまは8割がスマホですよね。
これも逆説的に言えば、スマホは四六時中見てくれているわけです。
チラシからスマホへ誘導すれば良いのです。

◎一次取得層の減少と価値観の変化。

購買層の人口の減少は何十年も前から分かっていたこと。
価値観の変化、つまり住宅の所有欲の低下もおおよそ想定内。
確かに全体の販売戸数は減っていますが、激減とは言えません。
バブル期から比べ所得は減りましたが、金利も土地価格もずいぶん下がりました

◎個人情報保護の過剰な反応。ポスティング不可の集合住宅の増加。

新聞折込が届きにくくなったことから、ポスティングに切り替えることもしばしば。
しかし数多のピンクチラシと一緒にされ、ポストに入れただけでクレームということも。
セキュリティの高いマンションでは「ポスティング不可」も増えました。
それでも「見て欲しい!」なら地域指定郵便(タウンプラス)があります。

 

「電通」曰くのAISASに代表されるように、
インターネットによって購買行動は変わりました。

チラシは以前のように「闇雲でもとにかく大量に撒く」という時代では無くなりましたが
地域を指定でき、タイムリーに届く紙媒体という特性は変わりません。
認知(Attention)、興味(Interest)を喚起させる重要な媒体なのです。